牧師室より

聖書の読み替えについて(週報2016年4月24日掲載)

聖書の中には「らい病(人)」と訳されている言葉があります。これはヘブル語「ツァラアト」及びギリシャ語「レプラ」を訳した語です。ですが「ツァラアト」は皮膚の病ばかりではなく、ある種のカビと考えられるものも含まれており、明らかに「らい病(ハンセン病)」とは異なります。それが何を指しているかはいまだ明らかにはなっていません。

そこで新共同訳聖書は「重い皮膚病」、新改訳聖書は「ツァラアト」の訳語に改訂をいたしました。いずれも暫定的な措置であるとしています。教会の備え付け聖書は「らい病」と訳された古い版の聖書です。

教会役員会では、教会としてどうすべきかを検討いたしました。新共同訳聖書の新しい版を持っている方は「重い皮膚病」と直したものを持っているので、それに変えるべきだとの意見もあります。しかし、重い皮膚病と言う場合、アトピーや皮膚癌などの患者は重い皮膚病だと感じている人があります。その人に汚れやきよめの必要を言うことは不適当であります。

そもそも衣服や動物の皮、家の壁まで「ツァラアト」と言われていることから、意味が厳密には分からない「ツァラアト」は、新改訳聖書のように「ツァラアト」と訳した方が適当だと判断いたしました。

それで横浜菊名教会としては講壇用聖書で「らい病」と訳されている個所は「ツァラアト」と読み替えることにいたします。

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