牧師室より

節分とひな祭り(週報2016年2月28日掲載)

2月3日は節分、3月3日はひな祭りです。節分は新年・春に向けて、邪気を追い出し、福を招き入れようとする素朴な民間習俗がもともとでした。テレビでは神社やお寺が豆まきをしている様子がニュースで流れますが、本来の神道や仏教の行事ではありません。豆拾いに集っている人々も、信仰に基づいて集っているわけでもありません。

ひな祭りも、神を人間の形に切った人形(ひとがた)で自分の身体を擦り、それを火で燃やしたり、川や海に流して厄災を除去しようとした習俗です。これも神道や仏教に直接関係するものではありませんが、行事としている神社やお寺もあります。

どちらも中国の影響を受けて宮中で始まった行事ですが、歴史の中でうまく神社やお寺が行事として取り入れてきたものだと思います。信仰ではない民衆の素朴な願いを受け止めてきたものです。「福は内」という願いも、女の子の成長を願ってひな飾りをかざるのも、日本人の素朴な心があらわれています。

キリスト教がヨーロッパ全域に普及したのは、各地の民族信仰、習俗を否定しないで、逆に取り込んできたからでした。クリスマスやイースターの行事はその典型です。

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