園長だより

園長だより2016年12月

イエス ・ キリストの誕生までの4週間を待降節、 アドベントと呼んでいます。 各保育室では飾りつけをして、アドベントクランツにロウソクを灯し、カレンダーを1日づつ開いてクリスマスを待ち望みます。

イエスの誕生は 2000 年前、ユダヤのベツレヘムで父ヨセフと母マリアの旅の途中の出来事でした。身ごもっていたマリアは何軒もの宿屋に断られ、ようやく家畜小屋を借りることができました。そこで牛や馬、 羊に見守られながら生まれ、 飼い葉桶に寝かされ ました。イエスの誕生を祝ったのは、 野宿をしていた羊飼い、東方から来た3人の博士たちでした。

決して多くの人に見守られ、 歓迎されて誕生したわけではありません。イエスの誕生は、 天使の予告のとおりに起こりました。「今日ダビデの町で、 あなた方のために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」と告げられたのでした。

12月21日、5歳児によってこの生誕劇が行われます。
誕生日を待ち望む思いは子どもたちにとっても心が弾む時です。園児の誕生日にはお友達を祝う元気な歌が聞こえます。

そして毎月行われる誕生会では、 名前を呼ばれて自分の椅子をもって前に出ます。ちょっと照れながらも得意げな笑顔で保育士のインタビュ ーに答えます。好きな食べ物は、大きくなったら何になりたいかなど、 少し考えながら自分の言葉でしつかりとみんなに伝えます。そんな姿にとても成長を感じます。 誕生Hは生まれてきたことへの感謝と、今まで守られ、成長してきたことをみんなで喜び祝う特別な日です。

クリスマスを待ち望むこの時期に、 改めて世界の平和と、 誰もが希望をもって生きられように祈りたいと思います。

金田みどり