園長だより
園長だより2016年6月
季節の移ろいを感じるこの時期に、草花は目覚ましい成長を見せてくれます。太陽の日差しをいっぱいに受けて、たっぷりの水を吸い上げながら、木々は自己主張し、それぞれの花を咲かせ実を結んでいきます。
子どもたちは雨の日、お気に入りの傘をさしてカラフルなレインコートを着ると思わずウキウキした足取りで歩きます。長靴を履いて、水溜りを見つけるとじゃぶじゃぶ入りたくなります。子どもの自然な姿です。雨の日の遊びを、思いきり自由にできたら嬉しいでしょうね。
しかし登園時はそんな余裕はありません。早く支度をして仕事に向かわなければなりません。後ろ髪をひかれる思いで園をあとにした後、子どもたちはどんな様子で過ごしているのでしょうか。
雨の日は晴れた日よりも集中して遊べるそうです。部屋の中でお気に入りの絵本を読む。お友達と絵を描いて見せ合う。粘土でたくさんの野菜を
作っておままごと。積み木で理想の家を作ったり、長い線路をつなげて電車を走らせる。とても満足そうな様子です。子どもたちの世界は、雨の日
も晴れの日も自分の心と体を使って思いきり表現しています。
木々が自然界で成長している様子を見るように、子どものありのままの姿をしっかりと受け止め、受け入れていきたいと思います。
園長 金田みどり