園長だより
園長だより2021年11月号
<11月主題聖句>
わたしの恵みはあなたに十分である。
(コリントの信徒への手紙Ⅱ 12章9節)
あっという間に気温は下がり、秋を通り越すかのように早や11月に入りました。10月2日(土)には菊名小学校の校庭をお借りして、今年も無事に運動会を開催することが出来ました。校庭を貸してくださった菊名小学校、また、ご参加いただいた保護者の皆様に感謝申し上げます。台風の到来により、開催が危ぶまれましたが、結果的には台風一過の晴天の下の開催となりました。
紅白に分かれて競う競技、練習を積み重ねてきた遊戯に、園児たちは真剣に取り組み、一段と成長した姿を見ていただくことができたと思います。私たちの中にも大きな感動と喜びが生まれました。特にきく組の子どもたちの、勝ち負けに感情が入り勝って喜び、負けて本気で悔しがる姿が印象的でした。
また、幼児クラスは恒例の「こどもの杜」への遠足にも行ってまいりました。園を離れ、皆で移動するバスの車中も盛り上がり、到着しオリエンテーションを済ませてから、子どもたちは一斉に好きな遊具・遊びを見つけて、たっぷりと遊んでいました。園での様子とは一変、ジャングルジムに駆けあげる園児、順番を守るようリーダーシップを発揮する園児もおり、驚きと発見が多かった1日でした。
さて、今月の主題聖句には「わたしの恵みはあなたに十分である。」とあります。私たちは日々生活している中で、自分には足りないものがあると感じることがあります。そして足りないものを補って、より完成度の高い自分になりたいと願うと思います。それは自分自身への不満や自分の環境への不満につながるかも知れません。足りないもののある自分は弱いもののように思え、弱さは自分にとっての「欠け」であると考えてしまいます。しかし、これに続いて、聖書は「力は弱さの中でこそ十分に発揮させるのだ。」と語り、弱さを通じて「キリストの力がわたしたちのうちに宿る」と伝えます。
弱さとしての意味があり、価値があること、その足りなさや、欠けがあることを含めて、私たちを愛して、支えてくださる方がいることを覚えて、日々歩んでいきたいと思います。
安達 直樹