園長だより

園長だより2021年9月号

 

<9月主題聖句>
わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。
(ヨハネによる福音書13章34節)

 

緊急事態宣言も続く中、早や9月を迎えます。暑い夏を過ごした園児たちは最後の水遊びとお祭りごっこで、気分的には夏を卒業し、秋を迎えることになります。

以前参加した研修の中で、講師の方から「未来年表」というサイトを教えていただきました。これは博報堂生活総合研究所が公開しているもので、未来予測関連の記事やレポートから「○○年に、○○になる」といった情報が厳選されて西暦年・分野ごとに整理されている未来予測のデータベースで、毎月20日に更新しています。
また、医療・人口・情報・社会・技術等の様々項目が、年度ごとに括られています。
例を挙げると、「技術」の項目から見ると、2021年中に「中国の研究開発費が米国を上回る」という予測が掲載されています。
子どもたちが活躍する20年から30年後はどのようになっているのでしょうか。

ちなみに、2045年の予測を見ると、「人口」の切り口では横浜市の75歳以上の人口が20%を超え、「医療」の側面では様々な疾患の患者数が軒並み増えていますが、日本人の平均寿命も今よりずっと延びています。
また戦後100年となり、リニア中央新幹線も全面開通し(東京-大阪間)、巨大な市場が生まれていると書かれています。
一方、海外では複数の国が2050年目標のカーボンニュートラルを前倒しで達成したり、と決して暗い話ばかりではありません。
ビル・ゲイツも「地球の未来のため僕が決断したこと」という著作の中で、気候変動への取り組みについて具体的に言及しています。
コロナ禍にあっても、これをやっていれば大丈夫といった対処方法は未だなく、できることを、意識をもって、確実に行うことが肝要だとされています。

これから日本の将来を担っていく子どもたちに、今何ができるかを、私たちも常に考え、その成長に必要なものを子どもたち自身が発見できるように、日々寄り添っていきたいと思います。

安達 直樹