園長だより

園長だより2020年11月号

 

<11月主題聖句>
わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。
(ヨハネによる福音書15章12節)

 

   この「コロナ禍」にあって、10月は2つのイベントを無事終了することができました。「こどもの杜」への幼児遠足は恒例となっておりますが、コロナの影響で動物が少なくなってしまったり、遊具の制限があったにも関わらず、子どもたちは思いおもいに好きな遊具・遊びを見つけ、友達同士で声を掛け合いながらたっぷりと遊んでいました。

  園での様子とは一変、逆上がりを披露してくれる園児もおり、驚きと発見が多かった一日でした。また、食育の一環として企画した「愛児園さんま祭り」も無事開催することができました。
  今シーズン初めてさんまを食べる、という職員もおり、大いに盛り上がりました。なかなか手に入らないLサイズのさんまを幼児は一尾、乳児は半分ずつ、皆しっかり瞬時に食べ終わっていました。特に幼児は骨に注意しながら、上手に箸を使い、骨以外は残さずきれいに食べておりました。焼く前の「さんま」の姿、焼く際の煙やにおい、実際食べた時の味、と一連の流れの中での変化を楽しむ経験ができたのではないかと思います。

  子どもたちはこれから多くのことを経験し、学んでいきます。「愛着(アタッチメント)」という言葉がありますが、子どもの感情が崩れた時にそれを受け止め、共感し立て直してあげること、仲間と自発的に遊べるように、ちゃんと背中を押し応援してあげることを私たちは求められています。子どもたちが自ら興味があることをやってみる、それを後押しすること、失敗したら受け止めて、またチャレンジできるように背中を押す。そのためにいつも傍らにいて子どもたちを観察し、気づきを持って見守る。子どもたちの成長を喜びとして、丁寧な関わりを持っていきたいと思います。

安達 直樹